自動旋盤・スイス型旋盤用コレットの精密加工|BQUQ
自動旋盤やスイス型旋盤のコレットは「精度の増幅器」です。コレットの振れが0.003mmなら、加工部品の真円度もそのスケールで維持できます。しかし振れが0.02mmあれば、どんなに優れた工作機械でもその性能を活かせません。だからこそ、ハイエンドのコレットは旋削仕上げではなく、焼入れ後に研削されます。材料・熱処理・研削の各工程が、ミクロン単位の精度を左右します。
プロジェクト背景と課題
自動旋盤・スイス型旋盤メーカーが、輸入コレットとガイドブッシュの国産化を検討していました。要求仕様は、つかみ振れ≤0.003mm、硬度HRC58-62、ミクロンレベルの内径精度と真円度、タイプ15-52およびERシリーズにわたる多サイズ対応、各サイズ初期200個、以降は機械型式別の定期納入です。
課題は以下の通りです。焼入れ鋼の研削は、パラメータがわずかにずれるだけで焼けや寸法ドリフトが発生します。弾性スリット形状は把持の安定性に直接影響します。さらに、多サイズ・小ロット生産では、各サイズを個別に検証する必要があり、「ほぼ同等」では許されません。
BQUQのプロセスソリューション
旋削→焼入れ→研削の一貫工程
軸受鋼のブランクを研削代付きで旋削し、真空焼入れでHRC58-62に調質します。その後、内径と端面を外径基準に対して研削し、内外径の振れの同心度を確保します。弾性スリットは精密ワイヤー放電加工で切削します。スリット幅と位置はプログラムで管理され、把持の安定性は研削精度と放電加工精度の両方で支えられています。
100%振れ検査
完成した全コレットは、エアゲージによる内径測定と専用治具による振れ検査を実施し、0.003mmを超えるものは社内で処理します。硬度と金属組織はロットごとにサンプリング検査し、レポートを添付します。サイズ切り替え時には、量産開始前に初品を完全検証します。
主要仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 材質 | 軸受鋼GCr15/合金鋼(HRC58-62) |
| つかみ振れ | ≤0.003mm |
| 内径精度 | ミクロンレベル、エアゲージ100%検査 |
| 対応範囲 | タイプ15-52、ERシリーズ、ガイドブッシュ、パワーチャックペア |
| 数量 | 各サイズ最小200個、機械型式別に定期納入 |
| 検査 | エアゲージ+振れ治具100%+硬度サンプリング |
| 納期 | サンプル10日、量産3週間 |
品質管理と納品
熱処理ロットと硬度の記録はアーカイブ化され、研削パラメータはサイズごとに固定管理されています。すべての部品について振れと内径を100%検査し、レポートを同梱します。サンプルは10日で出荷します。お客様の機械での検証後は、機械型式別に定期納入を開始し、修正対応は48時間以内に対応します。
関連製品とリソース
このカテゴリの他の部品や量産体制の詳細は、自動旋盤用コレットのカテゴリページ、または以下の関連製品をご覧ください。
関連Q&A:高精度自動旋盤用コレットへのシフトを牽引するものとは? その他のQ&AはFAQセンターをご覧ください。
当社の加工能力・設備・品質システムについては、BQUQについておよび工場の強みをご参照ください。
FAQ
0.003mmの振れ精度を実現するためにどのような設備を使用していますか?
焼入れ後の研削が前提条件です。旋削仕上げではこの精度は達成できません。内径は外径基準に対して研削して同心度を確保し、スリットはワイヤー放電加工で均一性を確保し、すべての部品を専用の振れ検査治具で測定します。規格外の部品は出荷しません。
多サイズ・小ロット生産でどのように安定性を維持していますか?
各サイズについて、量産前に完全な初品検査を実施し、研削パラメータはサイズごとに文書化・固定化しています。サイズ切り替え時には初品を再確認するため、パラメータがサイズ間で混在することはありません。
輸入コレットの代替として使用できますか?
寸法は図面に基づいて加工され、振れ精度は輸入品と同等レベルです。サンプルは10日で納品します。実際に取り付けて部品を加工し、その違いをぜひご確認ください。

